2018年10月24日(水)、日本卓球界の歴史に新たな1ページが刻まれました!
日本初の卓球プロリーグ
「Tリーグ」開幕!!
今回は、Tリーグを観に行った詳しい体験レポートを書いていきます!
Tリーグに興味があり、どんな感じになっているのか分からない方も多いと思うので、この記事を参考にしてもらって、是非Tリーグを生で観に行きましょう!!
開場直前に「両国駅」到着
私が両国駅に着いたのは、開場が始まる17時直前でした。
駅前には「あっ、Tリーグ見に来た人なんだな」という人たちが何人か。
そのまま両国国技館まで向かう途中、朝日新聞とスポーツ報知のTリーグ開幕の号外・「ピンポンラバー」の紹介カードを頂き、国技館にすぐ到着(駅近ですね)。
入口前にはTリーグの旗が揺らめいていて、「遂にTリーグが始まったんだな!」と実感しました。
入場口はもっとごった返すかなと思っていたんですが、皆スイスイ入場してましたね。
グッズ売り場はなかなか盛況
入ってすぐ左に全グッズを一括で買えるブースが出ており、グッズが欲しい人はそこに並ぶことになるんですが、あまり混んでない段階では列がグチャっとしていて、運営側もそこまできっちりとは列整備はしていない感じでした。
入場の列・グッズの列・待ち合わせの人たち・各メディアのテレビクルーが狭い正面入口前広場に集まる形になっていたので、かなり歩きづらい感じになってましたね。
ちなみに、自分が来た時には武井壮さんと平野早矢香さんが撮影をしていました!
十中八九、BSテレ東の「卓球ジャパン!」でしょう。
自分はここでチケットを持っているP4マッチの塚原さんの連絡を待っていると、たまたま同じ卓球ブロガー&卓log会会員のナルコさんと合流!!
※P4マッチについて詳しく知りたい方はコチラ↓
※ナルコさんの卓球ブログはコチラ↓
早速、先にグッズを買いませんかとナルコさんを誘ってグッズ販売の列に並ぶことに。
グッズ販売に関しては、販売中の全グッズを一括で購入できるのは助かったのですが、会場についてから「一部商品(タオルやサイン用ラケットなど)は、その日出場する木下マイスターとT.T彩たまのものしか買えない」ということを知る・・・
幸い、自分が欲しいと思っていた商品には規制はなかったのですが、希望のグッズが買えなかった、という人もある程度いたのではないでしょうか。
並んでいる途中で塚原さんから連絡が入り、ナルコさんに自分の分のグッズ購入をお願いし(申し訳なさすぎる(;^ω^))、塚原さんと合流して急遽入場することに。
いざ両国国技館の中へ
入場直前に知ったんですが、なんと両国国技館、再入場できなくなっていました・・・
↑の通り、事前の公式回答では「再入場可能」だったんですが、会場再入場の話をしていると、親切なオバチャンたちが「再入場はできないらしいよ~」と教えて下さり、オバチャンたちが勘違いしてるんだろうなと思いながらも、手荷物確認時に運営のお姉さんに聞いて見ると「再入場は半券を持っていても出来ませんよ」とのこと( ^)o(^ )
張り紙のようなものはされていたみたいなんですが、事前発表と違うことをやっているなら入場口で全体アナウンスぐらいしてもらいたいなと思っちゃいましたね・・・
自分はナルコさんにグッズ購入をお願いしていたので助かったんですが、再入場できると思って一旦入場してしまった人は、「荷物を置いてからグッズを買いに一回出よう!」みたいなことが出来なくなってしまったんですから・・・
・・・気を取り直して、入場してすぐ左手には「アンケートに答えてグッズをゲット!」みたいなコーナーが!
存在に気づいていない人も多く比較的空いていて、5分くらいかかるアンケートに答えると最後に抽選画面が出てきて、その場で抽選結果が!
↓私の結果はコチラ↓
地味に嬉しかったのが「Tリーグボールペン」が当たったこと
会場内のアンケートに答えると、10名にナップザック、100名にボールペンが抽選で当たるキャンペーンが行われていたんですが、見事ボールペンGET😆
白と黒が選べたので黒をチョイス pic.twitter.com/Byr6CjU8Fg
— しろーとF&TT【卓log会会員】 (@shirotofitness) October 24, 2018
ちなみに、一緒にアンケートに答えた友人は3人ともハズレ(´;ω;`)
凄い!!意外と近い!!
各フロアからの見え方
私の席はマス席だったんですが、全体を広く見ようとまず2階席から試合フロアに入ってみると・・・
卓球の試合会場とは思えない凄い感じに(笑)
会場が想像より狭めで席の角度もあるので、意外と良く見えるな、という印象でした。
ちなみに、↑の画像は2階席の真ん中らへんからの見え方になります。
2階席の最前列に座るとこんな感じ。
結構近いです。
そこから移動して私たちの席であるマス席へ。
流石にマス席、一般的なアリーナ席とまではいきませんが、結構近いです!
一旦荷物を置いて色々回ってみたので、その時の写真をドウゾ!!
開幕セレモニーやインタビューに使われるスタンド。
左がビール販売で、右が焼き鳥&つまみ販売。
焼き鳥に関しては1つにつき1枚「Tリーグ選手の名前シール」が付属しているので、集めるのも楽しそう。
焼き鳥を買うと、一個につき選手シールがつきてきます! pic.twitter.com/PomNRGgSJx
— しろーとF&TT【卓log会会員】 (@shirotofitness) October 24, 2018
ちなみに私は試合中に再度焼き鳥を買いに行ったんですが、シールが付いてなかったです(´;ω;`)
どうやら先着で800個分くらいだけだったみたい、先に言ってよ・・・
近くから見ると迫力があります・・・
通路にはTikTokとのコラボポスターも貼ってありました!
あまり卓球に興味がなさそうなお姉さんたちが楽し気に写真を撮っていたので、上手くいけば今までの卓球観戦層とは違ったところからの集客が見込めるかもしれませんね。
買い物をして頂いたナルコさんと合流でき、1つだけ購入した「プレイヤーズ缶バッチ」。
私のは上田選手でした!!
※選手のサインが書かれたアタリが混ざっているみたいですね。
ナルコさんと開幕セレモニー前に話していたんですが、人は絶えず入場してくるものの、17時18時なこともあり、客席にいるのは学生かお年寄りが大半という感じで、17:40頃の時点は着席率は10~20%ほど。
試合の直前までチケット(特に2階席)は売れ残っていたので少し心配していたのですが、ここからどこまで着席率が伸びるか・・・
開幕セレモニー開始!!
18:30を過ぎたころに、ライトが落とされて開幕セレモニーが開始!!
遂に、Tリーグが始まりました!!
モニターにイイカンジに編集されたTリーグ選手の動画が流れたと思ったら、爆音でオーケストラがスタート(笑)
その後各チームの選手(キャプテン?)が入場し、大いに盛り上がりました!
木下マイスターとT.T彩たま以外の選手が出てくるとは思わず嬉しいサプライズに(開幕戦なんだから当たり前かw)
並んだ時に選手たちは一方向しか向かなかったので、私たちの席からは後ろ姿だけ(笑)
エキサイティングな試合をビールと焼き鳥で
詳しい試合内容などは皆さんご存知だと思いますので省きますが、出場選手が全員世界レベルの選手ばかりだったので、簡単なミスが全然なくてプレー1つ1つが本当にハイレベル!!
試合中は撮影禁止なので、私はTwitterで各試合の直前の写真と結果速報とかをしていたんですが、特に気になったのが・・・
会場の雰囲気がいつもの日本の卓球の大会と違ってた!!
試合開始序盤は、観客全体がどんな感じで応援したら良いのか探り探りという感じでしたが、試合が進むにつれて
「〇〇ガンバレー!!」
「〇〇ファイトー!!」
みたいな応援が増えていき、
スーパープレーにはラリー中でも自然と1本毎にウォー!ウォー!という感じの歓声が。
確かに会場全体が常に少しザワザワしていましたが、最終試合の水谷vs鄭栄植戦では、スーパープレーでは会場全体が盛り上がり、自然と手拍子が生まれ、選手がサーブのモーションに入った瞬間に水を打ったように静まり返る、まさにヨーロッパリーグのような雰囲気になっていました!
よく「日本の大会だと選手がミスした時にため息が聞こえて、選手たちにもマイナスの影響が出ている」という話を聞きますが、
それは今までの日本の大会の「基本的におしゃべり禁止、静かに見るべし」という空気のせいだったんだと、今回の開幕戦で気づくことが出来ました。
静かにしたまま観戦していると
「あぁ・・・今の惜しい」
「あぁ・・・すげープレーだった」
という感じで、プラスの意味でもマイナスの意味でも、声を抑えようとして自然とため息が出てしまっていたように感じました。
少なくとも私はいつもそんな感じで観戦していました。
ですが、今回のTリーグでは、自然と「声を出して観戦してOKだよ」という空気になっていたため、普段ため息をたまにつきながら静かに観戦する私も、スーパープレーや好ラリーが出るたびに
ウォー!ナイスボーール!!
と自然と大きな声を出して応援しちゃってました(笑)
他のお客さんもたぶん私と同じような感じになっていて、今回のTリーグ開幕戦では恐らくプレー直後のため息はほぼ無かったんじゃないかな?
(厳密には、歓声のおかげでため息が聞こえなかった)
出場している海外選手に対しても積極的に「〇〇ガンバレー!!」という声が聞こえましたし、鄭栄植戦では「チョン様~!!」みたいなちびっ子の声も聞こえてきました(笑)
まだまだ通常の試合に比べると、選手がプレーを始めようとしたときにすぐに静かにならなかったり声掛けがあったりしましたが、このまま応援側のレベルが上がっていけば、少なくとも「卓球を観に行く」という行為が「卓球が上手い人のプレーを生で観察する」という以上の意味を持ち、「観戦自体の楽しさ」も大いに高まっていくように感じました!!
今まで私は、良い席が取れないのであれば会場で見るより配信される映像を見た方が良いと思っていましたが、Tリーグは「観戦」自体が凄く楽しく感じ、仲間とお酒でも飲みながらまたTリーグ観戦に行きたい、という気持ちになりました!
気になる開幕戦の来場者数は・・・
正直な話、一番着席率が高い状態でも全体の75%くらいで、マス席・2階席ともに空席が目につきました。
この「5624名」という数字が多いのか少ないのか私には良く分かりませんが、少なくとも「これから運営が頑張れば、会場を満員に出来るだけのポテンシャルがTリーグというコンテンツにはあるな」というのが私の印象でした。
少しでも私のTリーグに対するポジティブな印象が読者の皆さんに伝わり、Tリーグにちょっとでも興味がある人が「一回くらいTリーグ観に行ってみるか」という気持ちになってくれたら嬉しいです!
皆さん、Tリーグ、生で観る価値アリです!!
私が感じたTリーグ改善点
結構↑で褒めまくっているので、今回感じたTリーグのマイナス面は最後にギュッとまとめることにしました。
この観戦レポートを晴れやかな気持ちで読了したい方は、ここで読むのをストップするのもアリかも(笑)
・・・
いいですか?
それではスタート!
事前情報と違うことをするなら、現地でも十分すぎるくらい周知を
「グッズ販売で一部グッズが買えない」「再入場が出来ない」など事前にきちんと知らされていない情報があった点はいただけません。
会場前のアナウンスは「引換券をお持ちの方はこちらで交換してください」くらいしかしていなかったので、もっと積極的に注意事項のアナウンスをしてもらいたかったです。
行列の整備が甘い
初めてのTリーググッズ販売なんだから、購入希望者が多く混雑することは予想できたはず。
もう少しきちんと列の整備をしないと客側が気持ち良くグッズ購入できないと感じました(実際に割り込みっぽいことしてるオッサンもいたし)。
空席が目立つ
あくまで素人の意見ですが、正直、チケットの販売戦略的なところは失敗したと言えると思います。
関係者の招待に加え、開幕戦ということで注目度も高く報道席も確保している。
さらに、一部界隈では数百枚単位でチケットの無料配布していたという話や、チケットを貰っているんだろうなというちびっ子・中高生の団体がいたり。
明らかに埋まりやすい状況で、目視で最高75%ほどの着席率・・・
分かりづらいですが、結構ゴソっと空席にになっている場所もチラホラ。
↑でも書いた通り、Tリーグは恐らくこれから更に成長する可能性を秘めたコンテンツです。
来た人を楽しませるのに加えて、まずは1度Tリーグに来てもらうための施策をTリーグ運営には期待したいですね。
席の抽選制度の疑問
↑の話にも関係するのですが、席の抽選制度の出来がよろしくない。
そもそもローソンでチケット販売がされる以前の、Tリーグの先行チケット申し込みをしてくれた人も、恐らく普通にチケットを買った人と同じ扱いで席の抽選がされているため、先行申し込みをしたメリットが皆無。
また、指定席のうえ空席も多かったので、自分が購入したのと同じ区分の前の席が空いているのに、凄く後ろの席に抽選で当たってしまった可哀想な人も沢山いました。
2階席で前の方に空きが少しあるのに、会場の1番高いところで観戦しなければいけない人もいましたし、私たちの2列前のマス席も5席並んで空いていました。
場内の飲食物販売がしょぼい
販売所は、そもそも入口から少し奥に入った東西の分かりづらい場所に1箇所ずつ、ビール・レモンサワー・おつまみ・焼き鳥+αしか販売していないという・・・
他のお酒や食べ物を求めている人はどうすればいいんじゃ、と少し思いました。
折角自分の席で飲食をしながら卓球観戦が出来るんだから、もっと色々な飲食物を用意したり、売り子が席を回ったりしても全然良かったのにと思いましたね。
松下チェアマン、急ぎすぎです
これは小さなことですが、松下チェアマンの開幕宣言が早すぎでした。
アナウンス:「それでは、松下チェアマンよりTリーグ開幕宣言をして頂きます!」
観客:「ウォー!(パチパチ)」
松下チェアマン:拍手が全然鳴りやんでないのに「Tリーグ開幕します!!」
緊張されていたんですかね(^_^;)
次回以降は、しっかり拍手が鳴りやんで、一息おいてから喋って頂きたいです。
映像分析がしょぼい
最近の大会では、サーブからの得点率、得点の流れ、サーブやエースボールの配球率など色々なデータが試合中に見られることが多いです。
ですが今回の開幕戦では、速そうな打球の直後に「〇〇km/h」と表示されるだけ。
どういう基準でチョイスしているかも謎ですが、そもそも恐らく片方のサイドからしか速度計測をしていないようで、速度計測していない方の選手が猛スピードのボールを打っても「〇〇km/h」とは表示されない・・・
んー・・・おそまつ・・・
P4マッチの塚原さんが言っていたのですが、色々な数値を出すことで、野球の打率や防御率のように、卓球も数字を見るだけでも面白いと思わせることが出来るんじゃないか、と。
確かに、「この選手は全選手の中で一番ドライブのスピードが速い」とか「この選手はロビングで粘る展開ではほぼ失点しない」とか「この選手はプレーは荒っぽいけどノータッチ率が超高い」とか、そういう楽しみ方が出来るとTリーグのコンテンツとしての価値が更に上がりそうです。
試合後があっけなすぎる
試合が終了した後は、勝者側の監督・選手数名にインタビューがあったのですが、それが終わると選手たちはメディアインタビューのためか結構すぐに退場してしまいました。
他の大会と同じように、退場口に近い通路から「サインをお願いします!」と言えば選手たちは応えてはいましたが、あまりにあっけない。
5分10分でいいから、サインコーナーのような場所を提供してもらいたかったですね。
岸川選手、アポローニャ選手は結構最後の方まで会場に残っていたので、退場口から遠い席の人であっても自分から動けばサインを貰えた感じでしたが。
余談ですが、アポローニャ選手がサインを欲しそうにしてるちびっ子に自分からサインしに行ってあげてるのを見て、勝手に私の中での好感度が上がりました(*´ω`)
「選手との触れ合いも出来ないのか、あっけないなぁ」と思って帰ろうとすると、たまたま通路に琉球アスティーダの松平賢二選手と小澤吉大選手がおり、そこでプチ写真会が行われていたので私もシレッと参加。
悲しい話ですが、小澤選手の方はまだまだ知名度もないためか人がスルーしまくっていましたが、
「これが現実、小澤選手、Tリーグで活躍して有名になるんやで!」と勝手に心の中でエールを送っていました( `ー´)ノ
細かいところを挙げるともう少しあるんですが、ひとまずこんなところでしょう。
私一人でこれだけ不満点が出るんですから、会場のお客さんの感想をしっかり収集出来れば、更に色々な問題点が出てくると思います。
Tリーグ運営側には、優先順位を決めて一つずつ問題を解決・改善していってもらいたいですね!
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