トップ選手のサーブが違反していないのか勝手に分析! 【世界編】

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前回の【日本編】に続き、【世界編】になります!

ちなみに前回の記事はこちら

↓↓↓

shirotofitness.hatenablog.com

今回は、世界のトップ選手の中でも、フォルトっぽいサーブを良くする選手を動画を見ながら紹介・分析していこうと思います!

・丹羽選手/吉村選手

この両選手は以前の記事でとりあげたので、↓をご覧下さい。

shirotofitness.hatenablog.com

・ルベッソン

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あまり悪質じゃない人からいきましょうかねw

我らが愛ちゃんと同い年、フランスのルベッソン。この選手は全てのサーブが、高さ制限ギリギリのロートスサーブ使いです。ただ、手を上に移動させてからトスしているため、普通の人のサーブと同じくらいサーブモーションに時間がかかっているので、レシーバーからするとタイミングは合いやすく、あまり害は無いでしょう。

・アポローニャ

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この人はトップ選手の中ではヒドイ方です。

オープンハンドはほぼ気にしていないですし、サーブの際に頭を落としながら出しているので、しょっちゅう頭で球が隠れています。

ただ、それ以上に問題なのが、トスした後のフリーハンドが引けていないこと。ハイドサーブOK時代の選手に近いくらいフリーハンドが残ってる。これは問題でしょう、なんでフォルト取らないんだろう。

日本でいうと松平健太選手にも同じようなフリーハンドが引けてない印象が強かったですね。最近は改善されている様子。

・イェレル

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イェレルは巻き込みサーブを多用する選手なんですが、この人は試合でノッてくるほどかなり体の近いところで巻き込みをするようになります。左足から右足に体重を動かし大きく体を動かしながらサーブするので体で球が隠れてしまってますから、これはフォルト取られてもおかしくないでしょう。この動画の2:34とかね。

小ネタですが、この人は「よっしゃー!」って掛け声を良くするので、個人的には親近感が湧きますw

・鄭栄植

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10:45からのサーブで注意を受け、次でフォルトが取られます。

鄭栄植の場合、フリーハンドの引きが悪いため、相手からは少し見えづらくなっていると思いますね。この時は、それに加えてトスが体の方向に飛んでいるために、審判からも「まっすぐ上にトスしてください」という注意を受けています。

・フレイタス

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ポルトガル2人目ですw

フレイタスの場合、ハイドは問題ないと思うんですが、全てのサーブでトスが低く、曲がっています。実際にこの試合では審判にムチャクチャ注意されています。

結局この審判はフォルトを出しません。フォルトを出すとフレイタスの場合は全サーブがフォルトになってしまうから出さなかったんだとは思いますが、その判断もどうかと思いますね。

それにしても、審判によってフォルトの基準がバラバラ過ぎます。

・シバエフ

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シバエフは世界トップクラスの斜めトスサーブの名手()のうえ、頭を倒しながらサーブするので、ほとんど相手からは打球の瞬間は見えていないと思われます。試合でフォルトを取られることも多い。改善しろや・・・

対戦しているアポローニャも酷いですけど、シバエフほどではない気がします。

番外編:馬琳

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こちらの動画の1:34のサーブに注目です。

明らかにトスが16cm以上上がっていない思います。

そもそも馬琳はハイトスサーブに近い高めのトスのサーブもするんですが、相手にサーブのタイミングを狂わせるため今回のような低いトスのサーブも使います。ここがルベッソンとは違う点ですね。まあ、意図的にやっているにしてもこれはトスが低すぎるでしょう。

世界ランク男女10位以内の選手たちは?

※2017/1の世界ランキングを参照

◎男子

WR1 馬龍(中国) ○

WR2 樊振東(中国) ○

WR3 許シン(中国) △~○

WR4 張継科(中国) ○

WR5 水谷隼(日本) ○~△

WR6 オフチャロフ(ドイツ) 

WR7 黃鎮廷(香港) ○

WR8 サムソノフ(ベラルーシ) 

WR9 鄭栄植(韓国) ○~△

WR10 荘智淵(タイペイ) 

許シンが少し怪しいですが、ペンホルダーの性質上、巻き込みサーブはシェークよりは体から遠い部分で打球することになるので、シェーク選手の巻き込み程は悪質ではないと思います。

許シン・鄭栄植・水谷選手(の一部のサーブ)以外の選手は、特に問題になるようなサーブではないと思いますね。

特に、オフチャロフ(フォアバックどちらも)、サムソノフ、荘智淵は非常に相手から良く見えるサーブをしますね!

◎女子

WR1 丁寧(中国) ○~×

WR2 劉詩文(中国) 

WR3 朱雨玲(中国) ○~△

WR4 石川(日本) ○

WR5 馮天薇(シンガポール) △

WR6 鄭怡静(タイペイ) ○~△

WR7 ハンイン(ドイツ) 

WR8 伊藤美誠(日本) 

WR9 平野美宇(日本) 

WR10 陳夢(中国) 

女子は男子よりもさらにサーブの綺麗さが増す傾向にありますね。

気になるのは、馮天薇・丁寧のトスが少し体の方向に飛んでいること、鄭怡静のフリーハンドの引きが甘いこと、丁寧のバックサーブでトスの高さが不十分な場合があること、でしょうか。

他の選手は相手にサーブが良く見えていると思いますね。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回挙げた選手は本当にトップクラスの選手なんですが、違反と言われても仕方ないサーブを出してる人もいます。

この現状を生み出したのは、ひとえにフォルトの基準のバラツキにあると思います。

ただ、しっかり静止していればサーブの高さはもう少し緩いルールで良いと思いますけどね。実際に正確に16cm以上トスしたかどうかなんて分からないんですから。

例えば、「相手に球がしっかり見えるようにして、0.8秒以上静止してからサーブする」とか(体感的に1秒は少し長い気がします)。これであれば、実際にフォルトかどうか問題になった際に、簡単に映像で確認が出来ますしね。

審判が何も言わなければフォルトじゃなくて、ダメと言えばフォルトになってしまうのって、かなり問題だと思います!

  管理人セレクト (・∀・)b

コメント

  1. 許ッシン より:

    一流選手でも、ちょっと!?という方いますね。松健(弟)選手は以前は違反ぽいと思っていましたが最近の動画を見ると変えていると思っています。
     個人的な現在の感想ですが、「見えてないよ!」と言った方が気まずいと言うか、何クレームつけてんだよ!!という感じが苦々しい。
     ハイドサーブによってラリーが続かないから、もっとサーブを分かりやすくしてラリーが続いて、ひいては卓球の人気が上がるのが目的??だったとすれば、あまりにベクトルがずれていると思います。
     ワルドナーの全盛期は彼のマネをした選手がイッパイいまして、サーブも同様でした。
     クリーンなサーブを出して強い選手が出てくれば、そのコピー選手が出てきて解消されるかもしれません。 
     また、この問題に気が付いている市井のプレーヤーがいるのに、卓球に関係する媒体が、殆ど問題として取り上げないのが不思議です。
     

  2. ながたん より:

    トスの高さはまあ性格にはわからないとしてもハイドが明らかなのはフォルトとってほしいですね。

  3. shirotofitness より:

    >>ながたん さん
    フォルトを取る土壌が公式の審判の中でもあまり育ってないですからね
    フォルトを取った審判が選手の抗議で交代させられた事例もありますし

  4. shirotofitness より:

    >>許ッシン さん
    ホントに難しいで問題です。正直ルールを改定するしか解決方法がないんじゃないかと・・・
    卓球の媒体も、メーカーとの繋がりが強いですから、選手を批判するような記事は中々書けないんでしょうね。

  5. 審判ゴミ より:

    素晴らしい記事でした
    きちんとルールを守る人が不利にならないスポーツになるべきです
    審判がハイドサーブをスルーしている現状にはとても強い憤りを感じます

  6. TS より:

    ほんと審判をどうにかしないと

  7. shirotofitness より:

    >>TSさん
    ですねぇ。。。

  8. KT より:

    16㎝というのは当然「手の平から」ですよね?
    最近の日本選手は肩から先を主体に投げ上げる選手が多く、絶対的にはトスが高く見えるのですが、「手の平から」相対的に見るとグレーな選手が多いと感じています。
    また「ほぼ垂直に」というあいまいな表現は絶対に辞めるべきで、粒高ラバーと同じようにアスペクト比を規定すれば、画像判定もし易くなると思っています。始動はコート中心、打球はコート端で、垂直でないことが明らかなトスを上げているトップ選手が大勢いますからね。
    人体構造的に若干、山なりにトスが上がるのは自然ですし、軌道も安定しますから、むしろ規定範囲内で許容されるべきと思います。

    • しろや しろや より:

      16cmというのは手の平からで、おっしゃる通り、ボールをトスせずにある程度腕を上げてから低いトスをしたり、コートの真ん中からトスして打球位置はコートの端だったりする選手は結構います。
      ITTFはもっと表現を工夫すべきでしょうね。

      また、審判から注意される選手も、指摘が不明確なままフォルトを出されてはたまったものではないでしょうし。