・・・煽っといて私も厳密には知らないという←
しかし、小さい大会や地方などではルールをしっかりと知っている人も、卓球協会公認の審判も少ないというのが現状です。
ルールが比較的明快でジャッジへの意見が分かれにくい卓球ですが、最も判定が難しく、指摘されていないだけの隠れ違反者が多いのが、この「サービス」なんではないでしょうか。
特に最近は巻き込みサーブが流行っており、このサーブは打球点を体よりも後方(右利きの場合は、卓球台が体の左側にあるのに対して、体の右側)にした方が回転がかけやすいため、違反者が続出しています。
また、ハイドサーブをされ、しかもそのサーブが取れなかった場合、試合中「おい、サーブが体(or腕)で隠れて見えないだよ、違反すんな!!」と指摘できる人は少ないので、結局試合後に陰口を言ったりなんかして非常に両者にとって後味の悪い試合となってしまいます。
そんなことを防ぐためにも、今回はサービスの正しいルールを詳しく確認していきましょう!
まずは、公式ルールを確認
実はサービスのルールは改正され、平成14年(2002年)9月1日から新ルールが適用されているので、もし古いルールブックなどを持っている人は注意が必要。
この記事を書くにあたっては、公式ルールブックが必要ではあるんだけど、そんなもんもっていないためネットで探してみると、↓の記事がヒット!
卓球協会はすでに改正した新ルールの記事を消してしまっているので、ここに記載されているルールがネット上では一番信憑性がありそうなので、今回はこれを参考にしていきます!
「正しい情報じゃなきゃ絶対ヤダ!」という方は↓から公式のハンドブックをお求めください。
※他のブロガーさんからの情報で、ITTFはハンドブックを公開していることが分かりました。
http://dd7978b90kfgn.cloudfront.net/2016/12/2017_ITTF_Handbook.pdf
これの「THE SERVICE」ってところですね!
ちょろっと読んだ感じ、↑のページの日本語とほぼ同じことが書いてありましたね。英語が読める人は確認してみては。
一つずつ確認!
おそらく↑のリンク先のルールの文章を丸々コピペするのは著作権侵害にあたるので、リンク先を開きながらこのブログも読み進めてください(笑)
1,6,1
まずコレ、違反者多いです。実際は手の平を水平にして、手の平部分にボールを置き、そこからサーブを開始する必要がありますから、指を若干曲げて手をV字状態にしてそこに球を置いて安定させる、というやり方も厳密には違反になるでしょうね。
ただ実際、この部分は違反していようが国際試合でもフォルトを取られるケースはほぼ無いので、暗黙の了解的に「ある程度手を開いて、球を一旦静止させてからサーブを始めればOK」という認識で良いでしょう。
1,6,2
これも違反は多いんではないでしょか。指摘されるほど回転をかけながら投げている人は見たことが無いんで問題ないでしょうが、「16cm以上」「垂直に」投げているでしょうか?
異常にトスが低いお爺ちゃんプレーヤーを見たことありませんか?w
球を上に投げる際、球は意外と手から離れるのが遅く、実際に「トスをセットした位置から16cm以上落下した球」を打っていても、球が手から離れるのが遅いため「トスして16cm以上手から離れた球」を打てていない人がたまにいます。
トスが低くなってしまうと、サーブを出すまでが非常に早くなるため、レシーバーは非常にレシーブがしづらくなり、「サーブ直前の一旦静止」をしていないともう最悪です(笑)
また、垂直に投げられていない人も多いです。
特に体の後方や近くで打球する人は、体の方に向かって球を投げていることが多いです。これは巻き込み系のサーブをする人に良く見られます。
この2つは自分でも意識しやすいので、少し高めに投げてみたり、自分が打ちやすいように投げるんではなく垂直に投げるのを意識したりすることで、一人で修正可能ですんで、心当たりのある人は気をつけてみてください。
ちなみに、このルールにだいぶ抵触していたと言われるのが若かりしころの吉村真晴選手です(全日本で優勝した時くらい)。最近は16cm以上投げ上げるというのは改善されたみたいですけど。
1,6,3
ここは特に問題ないですね。昔は球を投げて落下する前に打球することが出来たんですが、今はその「ぶっつけサーブ」は禁止です。
これも高齢者プレーヤーに多いです。
1,6,4
ここが一番の問題点です。球は常に台より上にある状態にしておく、というのはまあいいでしょう。「サーバーまたはダブルスのパートナーの体の一部または着用している物でボールをレシーバーから隠してはならない。」という部分です。
画像引用先:https://world-tt.com/ps_beginner/beginner_top.php?no=7
この図が非常に分かりやすいです。
文脈上、「球を投げ上げてから打球するまで、常に球が相手に見える状況にしておく」ということなので、正直慣れていないとかなり難しい。たまに「球が当たる瞬間だけ隠さなければいいんだ!」と言っている人がいますが、残念間違いです( ^)o(^ )
サーブを隠してしまう場合、2パターンが考えられます。
①フリーハンド(球を投げた後の腕)で隠してしまう
トスした後にフリーハンドが残っていると、サーブは脇の下から出ることになるので違反となります。ですからフリーハンドを引っ込める必要があります。実際はこの引っ込めが足りないために微妙に腕が残ってしまいハイドしてしまっている人が多いです。この場合、フリーハンドをしっかりと引く必要があります。
②体で隠してしまう
これは巻き込み系のサーブを使う人に多いです。巻き込む関係上、体のやや後ろのスペースで打球した方が回転がかけやすいので、サーブの前段階で左肩(右利きの場合)が入りやすいこともあり、簡単にハイドしてしまうので要注意です!!
1,6,5 / 1,6,5,1 / 1,6,5,2 / 1,6,5,3 / 1,6,6
この部分はサーブの違反とはあまり関係が無いので、説明は省略。
ただし、読んで覚えておく価値はあります。
特に、審判が違反ではないかと思った場合、初めは基本的にレットを取ってプレーを無効にし、選手に注意します。そのセットで再び同じような違反が疑われた場合or明らかに違反が認められる場合、フォルトを取り相手の得点となります。
初めにレットを挟むかどうかは審判によりますが、国際試合などでは「いきなりフォルト」というのが珍しくないです。一方で我々一般人の場合は審判員ではなく敗者選手などが審判をやることが多いので、審判のジャッジの正確性は保証出来ないわけですから、レットを挟んで違反した選手にしっかり説明をするのがベストでしょうかね。
その他にも、気になるのは以下の2点くらいでしょうか。
・サーブ時の踏み込みがうるさい。
→ルールには載っていないので、審判の判断によってはバッドマナーとみなされイエローカードが出ます。
・球を投げ上げたが、空振りをしたり、変な方向に飛んでしまい再びキャッチしてしまった。
→サーブミスです。ただし、トスした直後に「他の台から球が飛んできて自主的にサーブを中断した」「隣の台の選手のデカい声が聞こえてビクッとなってしまった」など何かしら正当な理由でサーブを妨害されたと認められる場合はレットになります。
この場合は相手にもしっかり説明する必要があるので、無理矢理サーブせずに、そのままトスをキャッチして自主的にサーブを中断した方が良いです。
まとめ
今回はルールについてのみ書いてみましたが、サーブ関連の記事はこれから何回か書いてみる予定です。
意外に細かくルールは決まっているので、審判が注意やフォルトを取らないだけで、実情は多くの人が違反サーブをしていると思います。
気持ちの良いプレーをするために、サービスのルールだけはしっかり覚えておいた方がいいですよ!!
続編はコチラ!
↓↓↓
コメント
最近は本当に違反者が多くて困ります。
審判も地方大会じゃ気にしてないし、
何より強い学校とかも隠し気味です。
日本卓球協会はハンドブックをHPで公開して、明確に違反を示すべきだと感じています。
ITTFは公開してるんですもの。
>>id:ttmako10 さん
ルールを完璧に守ると厳しすぎますから、どこまで許容するかなんですよね。
その幅が人によって違いするのは問題ですが、そういう問題を生んでしまうようなルールのまま放置する協会側も問題だと思いますね。
ittfで公開されているんですね!いいことを聞きましたw
ありがとうございます。
初めてコメントします。
私は左利きで右利きとの試合でインパクトが見える相手は殆どいません。審判に言った方が良いのかなと思いつつみんなこんな感じでサーブを出しているので気がひけておっしゃる通り後味の悪いゲームになってしまいます。
>>許ッシン さん
本当に難しい問題ですよね。
右vs左の場合はやはり少し台の中央によるなどの配慮は必要になってくるんじゃないですかね・・・
ありがとうございます。
意識の問題ではないかと思います。
最新の記事の日本選手のサーブにおける平野美宇選手は問題ないと私も思います。
同じ巻き込みサーブでもショルダーハイドになっている一流選手もいます。
私は時々練習相手にインパクトは見えているか?みてもらって確認します。
これを普段から自主的に徹底するだけで違反サーブは防げると思うのですが。
なにせトップ選手は見えないのでは。
しかし、中国選手は正規の出し方になっていると常々思っているのですが、次の記事を楽しみにしています。
>>許ッシン さん
意識の問題なのは確かですが、自分で違反サーブか確認するのは大変ですし、違反サーブを指摘し合うという土壌が育っていないですからねー
ルールが曖昧ですから余計に
ありがとうございますm(_ _)m
世界編は再来週辺りに公開する予定なので、ぜひ見てくださ(笑)
卓球の玉をフリーハンドに乗せるときは、絶対に手のひらなのですか?指の付け根にかかったりとかも違反になるのでしょうか?
公式ルールの英語をそのまま読めば、掌(指はダメ)に置くことになってます。
2.6.1
ただ、このルールの目的は、相手に球を視認させて「いきなりサーブされた!」という事態を防ぐことと、トスの際に球に変な回転をかけないようにすること、だと思われるので、この2つの目的を満たすのであれば、球をどう手にセットするかは審判はほぼ気にしていません。
少なくとも、国際試合で審判が「掌に球をおいてトスしなさい!」と注意することはまず無いです。
それよりも、静止せずにすぐにトスを上げる行為はたまに注意していますね。丹羽選手がその注意を受けている動画もyoutubeにあがっています。
まあ、長々と書きましたが、結論から言うと「ルール違反ではあるが通常は黙認される部類の違反である」ということですね。
我々一般人同士の試合で、相手や審判に注意された場合は、「分かりました、直します」とでも言って無視すればいいレベルの話ですね。
サーブの違反をやたら言う人が多いように思えます。
他人にきびしく、自分甘いというか(笑)
トップ選手さえトスをする際に体に引きつけてする選手が多いのに、アマチュアでルールルールという人は、レシーブがうまくいかない人が多いように思えてなりません。
実際に「厳密にはハイドかな」という人は多いです。
それが巻き込みサーブの流行で「巻き込み=ハイドになりやすい」という意識から指摘されるのが増えたのかと。
ただ、アマチュアの試合では「レシーバーが見えたかどうか」が争点になるので、なかなか判断するのも難しいです^^;
選手各自が気をつけるしか・・・
一般レベルだと「相手から指摘するまでハイド気味の巻き込みサーブを使い続ける」とかいうタチの悪い選手もいますからね。
ホビープレーヤーですが、全国大会も出場しました。年代別では30代4043代確実に見えない人いますが、審判は何も言いません。
意図的にやっていて悪質だと思います。
指摘して言い争いや試合後にグチグチ言われるのが皆嫌なんでしょうね、日本人的というか・・・
客観的な判断も下しづらいことがありますし
そういう場合はレシーバーが勇気を持って指摘するしかないですね
そうですね( ^∀^)
悪質な人は指摘しても平気で出し続けてきますね。
マスターズのランカーでもちらほらいますね。
どうにかして欲しいものですね。
審判長に抗議するとか・・・\(^o^)/
間違い 「そのセットで再び同じような違反が…」とありますが、
「セット」は「マッチ」の間違いだと思います、現在のルールでは
「セット」という言葉は使いませんので確認しておいて下さい。
現状 私の居住する関西の地方都市(人口16万人程度)の大会なんか
酷いもので、まともなサーブが出来ていない人が余りにも多く
まともな試合にならないので私は試合に出場しません、
高校野球の試合にプラスチックのバットとボールで三角ベース
でするような感じです。
理由 地方都市の試合では敗者審判が多く採用されていて、敗者審判の人
がルールを知らない。これが全てです。
当方は、日本卓球協会 公認審判員ライセンス保持です。
>>岸本正人さん
お返事が大変遅くなってしまい本当に申し訳ないです・・・
現状では「セット」はもう完全に使われなくなってしまったんですね…!
今後をつけますね、ご指摘ありがとうございます!