長く使ってきたこのラバー、今現在でどのように感じるかレビューします
主に使っていたのはセルロイド時代だったのもありますしね
一番好印象なのは食い込ませるドライブで、回転量は多くありませんが、しっかり打つと硬度以上に良く食い込んで綺麗な弧線を描き飛距離も出せます
なので、中陣くらいからドライブをバンバン打つような人にはオススメです、抜くような球も全然出せます
一方で擦るドライブはどうかというと、あまりよろしくありません
このラバーの特徴といってもいいのですが、シートが微妙に滑ります
特にうっすらと粘着を帯びているので、湿気のひどい場所では顕著です
「最新世代のドイツスピンじゃないから仕方ない」という人もいるとは思いますが、同じくらいに発売された(?)オメガ5プロは引っかかりが良いです
それより上の世代のドイツスピンになると、自分レベルだと「シートが引っかかりすぎて(敏感すぎて)使いづらい」という現象が起こってしまいます、ラクザXとかラザントグリップとか
その点、シートの出来の面では、まさに使いやすいギリギリでオメガ5プロは非常によろしい
話がそれましたが、引っかかりが微妙に悪いシートのため、台上での擦るプレー(鋭いツッツキとか切るストップとか)は苦手な部類に入ります(もちろん硬めのスピン形テンションの中では、って話ですよ)
また、「相手にオーバーミスさせるような回転量の多いループドライブ!」というのも苦手ですね、球が上がりづらい
このラバーの性能を発揮させるには、いかに上手く各技術に「食い込ませる」という感覚を盛り込むか、でしょうね
食い込ませると、回転量というか何と言うか、球に「威力」が出てくれるので
セル時代は勝手に回転がかかるため滑っていようが最低限の回転量がありましたが、プラボールになって食い込ませる系の技術は相変わらず好印象なのですが、擦る系の技術に一段と不満を感じるようになりました
ですが一方でこのシートの微妙な滑りが、良い方向に作用している場合もあります
まずはブロックです
スポンジの球持ちも相まって、自分が使ったことのあるハイテンションで一番安定しました
回転の影響をあまり受けずに、球を一回持ってから投げるかのような安定感があります
次に合わせたり流したりする台上プレーも同じくやりやすいです
自分は粘着を使っていたこともあり台上は切っていきたいプレイヤーなのでエボMX-Pの悪いところにフォーカスしがちですが、こういったいなすというか手首が軟らかそうというか、テクニシャンな感じの卓球をする人には非常に良いラバーです
そして、スマッシュの爽快感+安定感+最低限のスピードがあります
これらが、プラで不満タラタラなエボMX-Pを捨てきれない理由です
プラ時代でデメリットが浮き彫りになった感は否めませんが、どの技術もそつなくこなせるまさにハイバランスラバーという感じで、まだ上位互換的なラバーは出てきてない気がしますね
あったら使いたいんで教えてもらいたいです
まあ、スマッシュとかあんまりしないよってんならテナジー05が上位互換って感じですが、いかんせん高い・・・
正直に自分の感想を述べると、ゴリゴリに回転をかけていきたい前中陣主体のドライブマンには、向かないとまでは言いませんが他にもっと良いラバーがたくさんあると思いますね
一方で、自分で得点するというよりは相手をミスらせるようなテクニシャンタイプや台上は長めに返してラリーで試合を作っていくような選手にはかなり良いと思いますね
個人的には、センス卓球をするアウター特殊素材を合わせた中陣ラリー型ドライブマンとかがバカバカ綺麗な快速ドライブを打つのを見たいですねw
ただ、現代卓球ではやはりどんな技術でもそつなくこなせるというよりは、もう少しドライブだったりチキータだったり、回転をかける技術に特化したラバーが主体なので、そうするとみんなエボMX-Pよりテナジー05使いますよね~って感じが本当のところなんですが
コメント
男性は結局プロもアマチュアもドライブとチキータを使いこなせるかどうかになり結局守備用ラケットに一枚粒高貼っても受けきれなくて逆に打ち抜かれて終わりが多発してしまいます
アンチ粒の頃は受けきれたんですが禁止されていますので
だから強さを追い求めるなら裏裏しとけになります
テナジーは飛ぶので中陣後陣プレーだとそつなくこなせばますが前陣プレー主体だとかなり使いこなすのが難しいです
後良くも悪くもオートで回転掛かるので掛け返す事も大変です
やはり使いこなすには腕が必要です