イナバウアーならぬ、ハリバウアー!!
(解説者が使い出しましたねw)
先日行われた来年の世界卓球デュッセルドルフ大会の選考会。
男子は松平健太選手、女子は加藤美優選手がそれぞれ優勝し、代表の切符を勝ち取りました。
おめでとうございます (ノ ̄∇ ̄)ノ
選考会の中で、結果を聞いて一番驚いたのが「張本が張一博をストレートで撃破」でした。その前に行われた世界ジュニア選手権で史上最年少優勝を果たして好調の張本ですが、まさかチャンカズを倒すとは・・・しかもストレート・・・
便利な時代で、Youtubeにさっそく動画がアップされていますので、観戦してみましょう!
1セット目 11-8
格上選手との対戦なだけあり、張本はエンジン全開ですね。張選手はチキータを警戒してフォア前を中心にサーブを散らしていますが、それでもレシーブエースを取る張本・・・
普通の選手であれば張選手の鉄壁ブロックに捕まるところですが、バックの球の速いこと・・・
8-10の重要な局面で張選手は2回連続でロングサーブを出しますが、かなり積極的なプレーをしている張本に2回目でフォアにロングを出すのは少しリスキー過ぎましたかね。並の選手だったらフォア前チキータをしようとして詰まったかもしれませんが。
2セット目 11-9
このセットからは張本のチキータは少し減って深く送るツッツキが増えましたね。逆に張選手は積極的に台上でのバックドライブを使い始めました。
張選手の場合、普段ならフォア前サーブは相手のバック深くにツッツキをしてから、という展開が多いんですが、張本はそのツッツキをしっかり打ってきますから、たまらずチキータを使用という感じでしょうか。張選手はチキータが武器の選手とはいえませんから、チキータが当たり前の世代である張本には効いていないようですが・・・
3セット目 11-9
張選手にもエンジンがかかり始め、一発で抜かれる展開は少なくなりましたね。そして、やはり下回転をフォアで持ち上げる展開やラリーなると張選手が強いです。
ですがレシーブがうまくいっていないためそこから崩される展開が多く、また張本のバックハンドが深く入ってくるのでミスショットを連続していますね。
4セット目 11-9
張本のミスもあり張選手が6-1とリードし、このセットはそのまま取るかと思いきや、一気に6-6まで追いつかれ、そのまま押し切られてしまいました。張本厳しいコースとピッチの速さに追いつけていないですね・・・
全体的な印象
張本のバックハンドが恐ろしいことになってますね。フォアよりも振れるんじゃないかという程です。
また、張選手対策を練っていたんであろうと感じさせる試合で、サーブは基本的にフォア前に集めて台に寄せ、そこから3球目で深い球を送る、というのが徹底されていました。
張本ペースで試合が進みましたね。
それと、張選手があまり調子が良くなさそうでした。張本の球が良いからではあるんですが、エッジに当てたり、明らかに戻りきれていなかったり、レシーブミスをしたりと。
以前に張本とチャンカズが試合をしたことがあるので、それと比較してみましょう。
結局3-1で張選手が勝利。
明らかに張本がレベルアップしています!
もともとバックが振れる選手でしたが、チキータも含めたバックハンドの精度・威力が格段に上がっています。また、張選手に先手を取られた時も、以前は防戦一方という感じでしたが、しっかりラリーについていけるようになっていますね。
サーブのコースなどの戦術面も探り探りという感じで、選考会の試合とは好対照です。
まだ中学一年生ですから、張本は身長もかなり高くなるでしょうし(すでに170cm近くあるらしい)、筋肉もついて威力がより出せるようになれば、台上もラリーも鬼のスーパープレーヤーに進化するんでしょうね!
今後の活躍に注目&期待大です!!
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