みなさんは、どこのメーカーのプラボールを使っていますか?
一般的には地域によって違うと言われていて、メーカーの工場がある地域などは、そのメーカーのボールが使用されていることが多いみたいですね。関東ではニッタクが強く、関西ではTSPが強いですよねw
ちなみに、私の住んでいる地域やその周辺では中・高・大とニッタクです。
なぜこんなことを聞いたかと言うと、プラボールはメーカー・商品によってかなり打球感が違ってくるからです。
今回は、今まで使用したことのあるプラボール12種類程の中で、私がしっかりと打ったことのあるプラボール8種類の比較をしていきたいと思います。現在どのプラボールを買おうか悩んでいる方は、是非参考にしてください!
打球時の感想に加えて、1球あたりの定価(税込価格)や、商品のバリエーション等も書いていきます。
ボールの前に、セルとプラの比較
ボールの比較の前に、一般的に言われているセルロイドとプラスチックでのボールの違いを簡単に書いていきます。
・大きさ:セル < プラ
・回転量:セル > プラ
・スピード感(球離れの良さ):セル < プラ
・弾み:セル ≒ プラ
・球威の出しやすさ(球の重み):セル < プラ
・引っかかり:セル > プラ
・割れにくさ:セル > プラ
・イレギュラーバウンドの少なさ:セル > プラ←これに関しては、材質による違いではなくプラの方がまだ品質の悪い球が多いからだと思うので、各社3スターであれば問題ないと思います。
・硬さ:(軟らかい)セル < プラ(硬い)
・台上での止まり具合:セル < プラ
これらの傾向から、チキータの得点率が下がり、代わりに台上が止まることからストップが多用され始めました。また、回転量が減ったことで異質・カットマンの選手は、ただ単に粒高でブツ切りをするだけでなく、どうやってナックルを混ぜていくかがより重要になっていると言われています。
では、これらの知識も少し頭に入れた上で、ボールの比較に行きましょう!
ちなみに、ニッタクの3スターを基準にしています。
各種ボール比較
※定価が小数点以下を含む場合は、四捨五入して計算しました。
1、プラ 3スター プレミアム(ニッタク)
Made in Japan
・3個入り 1166円 →388.66…円/球
・12個入り 4666円 →388.833…円/球
個人的には、使用したことのある3スター(ニッタク、バタフライ、TSP)の中で最も打球感がセルに近いです。全体的に回転がかけやすく、球自体の弾みもやや控えめで台上で良く止まります。バタフライの3スター(ドイツ製の方のG40+)が全日本の統一球に選ばれましたが、こちらを使用している地域もかなり多いように感じます。ちなみに、小数点以下の切捨て/切り上げの影響で少し違っていますが、個数が多くなっても3個入りと12個入りの1球あたりの値段は変わらないので注意です。
2、プラ 2スター(ニッタク)
Made in Japan
・3個入り 778円 →259.33…円/球
ニッタクによる選定に弾かれた3スター、という扱いですが、打っている分にはほぼ3スターと変わらないように感じます。しかし一部では2スターが3スターに比べてかなり割れやすいという苦情が出ているらしい・・・(3スターも十分割れやすいのはナイショ)
私のように角当てしまくっちゃう人は注意が必要かも←
ですが、質の高い練習を追求している所では、練習球は全て2スターという所もあるので、信頼性は高いです。
3、ジャパントップトレ球(ニッタク)
Made in Japan
・5ダース入り 6804円 →113.4円/球
・10ダース入り 12960円 →108円/球
・50ダース入り 61560円 →102.6円/球
若干2・3スターよりも若干軟らかい打球感で回転もかけやすい気がしますが、結構3スターに近い感覚で打てます。
2・3スターの方が綺麗な継ぎ目をしているように見えるのでジャパントップの方が若干ブレはあるでしょうが、イレギュラーバウンドするようなことはほぼなく、私は不満を感じませんでしたね。非常にコスパが高いと思います。
4、Cトップトレ球(ニッタク)
Made in China
・10ダース入り 10368円 →86.4円/球
・50ダース入り 48600円 →81円/球
CトップのCはChinaのCだと思われます。おそらくジャパントップに対してチャイナトップという名前を付けると、日本人の固定観念から売り上げが下がると考えたのではないでしょうか。
これは3スターと違ってプラスチックっぽい打球感で表面の引っ掛かりが弱いく、やや軟らかく感じますね。こちらも台上では抑えが利くイメージですが、3スターが「飛ばない」という感じに対して、Cトップは「浮くんだけど急停止する」っていう不思議な感覚でした。また、ニッタクの他の4種類の日本製プラボール(3スター、2スター、ジャパンスター、ジャパントップトレ球)に比べて、ちょいちょいイレギュラーバウンドするように感じました(;´∀`)
5、40mm+ 1スターボール(TSP)
Made in China
・5ダース入り 7128円 →118.8円/球
こちらもプラスチックらしい球という感じで、Cトップトレ球と打球感がかなり似ています。Cトップと比較すると、少し表面の引っかかりが弱く、球が軽く感じ、イレギュラーバウンドは少なく感じました。
6、1スター練習用ボール(ヤサカ)
Made in China
・5ダース入り 7020円 →117円/球
これはTSPの1スターに似た打球感ですが、こちらはバタフライのドイツ製3スターにも似ていると思いました。あと、何故か私はこちらの方がTSPより回転量が少なく感じました・・・
7、プラスチックトレーニングボール(JUIC)
Made in China
・100球入り 9612円 →96.12円/球
引っかかり等の質感はセルロイドにかなり似ていると感じましたがイレギュラーバウンドが酷すぎます。今まで卓球をやってきて、ここまで当たり前のようにイレギュラーする球には出会ったことが無かったので、初めて打った時は、ある意味衝撃的でした(笑)。空中で止まる・急加速する・急激に沈む・物凄いホップなど、逆に楽しいです←
真面目に卓球が上手くなりたいと思っている人は、ホントに使用しない方が良いです。
8.スリースターボールG40+(バタフライ)
Made in Germany
・3個入り 907円 →302.33…
・1ダース入り 3629円 →302.4166…
回転はかけづらいんですが、軽い感じで弾みも良いです。また質感はプラスチックっぽいんですが、中国製より硬く感じました。凄く大雑把に言うと、ニッタク3スターの弾みを上げて、引っ掛かりを落とした、という感じでした。
こちらもニッタク3スターと同様に、個数が多くなっても1球あたりの値段は変わりません。
まとめ
同じプラスチックボールでも製造国でかなり性能が違うと感じました。
・回転量:ドイツ製 < 中国製 < 日本製
・スピード感:日本製 < 中国製 < ドイツ製
・球の重み:中国製 < ドイツ製 < 日本製
・硬さ:(軟らかい)中国製 < 日本製 < ドイツ製(硬い)
記号で表して分かる通り、それぞれ違った角度からセルロイドボールに性能が近く、製造国毎に別種類という感覚です。品質は製造国ではなくスターで判断しましょう。
結論としては、目標としている大会の球を確認して、それと同じ製造国の球を使うべきでしょう。
私がもしも母校の指導者だったら、その地域はニッタクの3スターが試合球なので、多球練習は全てジャパントップトレ球で、ゲーム練習や部内戦の時には2スターを使用し、大会直前のゲーム練習は3スターという感じでしょうか。個人的には、ジャパントップトレ球・ジャパンスター・2スター・3スターの4種類は、主な判別材料が「音」が入るくらい良く出来ているので、お金が無い場合は全てジャパントップでも良いと思います。
また、中国製ボールが試合球の地域では、コスト削減のために多球練習ではCトップを採用するのも良いかもしれませんね!
一個人の意見なので違う感じ方をする人もいると思いますが、是非参考にしてみてくださいm(_ _)m
コメント
セル、プラ の左右順か、不等号の向き、どちらか統一した方が、読み手には親切かと。
内容参考になりました。
ご意見ありがとうございます!
一応、左側がセル、右側がプラで統一させています。
不等号の向きを統一させた方が読みやすいという人もいるかと思いますが、そこは好みかなと。