この記事は2018-2019シーズンの記事になります。
2019-2020シーズンの出場選手の記事はこちら↓
いよいよ日本初のプロ卓球リーグ「Tリーグ」の開幕が迫ってきました!
男子は10/24(水)19:00~ T.T彩たま vs 木下マイスター
女子は10/25(木)19:00~ トップ名古屋 vs 日本生命レッドエルフ
会場はともに墨田区の両国国技館です!
開幕戦は10/24(水)19:00までチケットの購入が可能なので、もし購入を検討している人がいましたら急ぎましょう!!
現在で発表されている選手は・・・
【木下マイスター東京】
監督:邱建新(総監督)
水谷隼(#0)、張本智和(#17)、松平健太(#11)、大島裕哉(#22)、田添健汰(#7)、田添響(#23)
【T.T彩たま】
監督:坂本竜介
吉村真晴(#1)、鄭栄植(#20)、黄鎮廷(#0)、ティアゴ=アポロニア(#7)、平野友樹(#33)、高木和卓(#17)、戸上隼輔(#69)、岸川聖也(#8)(コーチ兼務)、平鈴莉空(女子)
【琉球アスティーダ】
監督:外間政克
丹羽孝希(#28)、松平賢二(#46)、荘智淵(#91)、陳建安(#16)、江宏傑(#22)、村松雄斗(#7)、小澤吉大(#24)、有延大夢(#2)、張一博(#15)(コーチ兼務)、張本梓恩(女子)
【岡山リベッツ】
監督:白神宏佑
李尚洙(#81)、田雅己(#25)、(張禹珍(#10))、上田仁(#15)、森薗政崇(#45)、吉村和弘(#20)、柏竹琉(#7)、横山友一(#77)(コーチ兼務)
【日本生命レッドエルフ】
監督:村上恭和(総監督)、岸田聡子
平野美宇(#1)、早田ひな(#18)、森さくら(#7)、前田美優(#0)、常晨晨(#6)、陳思羽(#11)、皆川優香(#2)、石垣優香(#17)(コーチ兼務)
【木下アビエル神奈川】
監督:邱建新(総監督)、 劉燕軍
浜本由惟(#4)、森薗美月(#9)、袁雪嬌(#11)、長﨑美柚(#15)、木原美悠(#51)、石川佳純(#7)、張本美和(#16)
【トップ名古屋】
監督:新井周
エリザベタ=サマラ(#3)、徐孝元(#10)、鄭怡静(#30)、森薗美咲(#5)、安藤みなみ(#12)、呉穎嵐(#89)、野村萌(#?)
【日本ペイントマレッツ】
監督:三原孝博
加藤美優(#1)、田代早紀(#17)、松平志穂(#28)、打浪優(#24)、馮天薇(#8)、李皓晴(#11)
[10/22追記]
「#」の後ろの数字は、選手たちの背番号になります。
今後は、野球やサッカーのように背番号と名前入りのレプリカユニフォームの発売も予想されます!
意外と知られていない選手の「ランク制度」
あまり知られていないのですが、 実はTリーグでは、出場選手に世界ランク・オリンピック/世界選手権での実績などを基にランク分けがされているんです!
ランク分けによって、選手に詳しくない人でも
「この選手はランクが高いから強いんだな」
「今度の試合はランクが高い選手が多いから観に行こうかな」
みたいな予測が立ち、より観戦が分かりやすくなります。
・・・たぶん、そんな感じの意図だと思います(^^)/←
では、詳しく条件を見ていきましょう。
Sランク
①当該シーズンの開幕日が属する年の2年前の1/1以降、WR10位以内
②当該シーズンの開幕日が属する年の4年前の1/1以降に開催されたオリンピックor世界選手権でシングルス3位以内
③当該シーズンの開幕日が属する年の4年前の1/1以降に開催されたオリンピックor世界選手権で団体戦優勝
AAAランク
①当該シーズンの開幕日が属する年の2年前の1/1以降、WR20位以内
②当該シーズンの開幕日が属する年の4年前の1/1以降に開催されたオリンピックor世界選手権でシングルスベスト8以内
AAランク
①当該シーズンの開幕日が属する年の2年前の1/1以降、WR50位以内
②当該シーズンの開幕日が属する年の2年前の1/1以降に開催された全日本選手権でベスト16以内
Aランク
①Sランク~AAランクの要件には該当しないが、AAランク選手と対等に対戦できる実力があると認められる者
(少なくとも、AAランクと戦って2〜3回に1回は勝てるレベル)
まあこんな感じにS~Aまでの4段階に分けられており、
・各条件のいずれかを満たせばOK
・シーズンの途中において上位のランクの要件を満たすに至った者については、当該要件を満たした日以降、当該上位のランクに該当する選手として区分する
となってます。
「当該シーズンの開幕日が属する年の〇年前の1/1以降に~」という条件が沢山ありますが、開幕年の今回で言うと「2016年1/1以降に~」となります。
選手たちをランク分けしてみると・・・
男子
【木下マイスター東京】
水谷隼、張本智和、松平健太、大島祐哉、田添健汰、田添響
【T.T彩たま】
鄭栄植、黄鎮廷、吉村真晴、ティアゴ=アポロニア、平野友樹、岸川聖也、高木和卓、戸上隼輔
【琉球アスティーダ】
丹羽孝希、荘智淵、松平賢二、陳建安、村松雄斗、張一博、江宏傑、小澤吉大、有延大夢
【岡山リベッツ】
李尚洙、田雅己、(張禹珍)、上田仁、森薗政崇、吉村和弘、柏竹琉、横山友一
女子
【日本生命レッドエルフ】
平野美宇、陳思羽、早田ひな、森さくら、前田美優、石垣優香、常晨晨、皆川優香
【木下アビエル神奈川】
石川佳純、浜本由惟、森薗美月、長﨑美柚、袁雪嬌、木原美悠、張本美和
【トップ名古屋】
鄭怡静、エリザベタ=サマラ、徐孝元、森薗美咲、安藤みなみ、呉穎嵐、野村萌
【日本ペイントマレッツ】
馮天薇、李皓晴、加藤美優、田代早紀、松平志穂、打浪優
開幕月の10月の世界ランクまで反映させたランクの色分けをしたので、↑が開幕時の選手のランクとなります。
なお既に書いているように、シーズン中でも上のランクの条件をクリアすれば、クリア日以降はより上のランク扱いに変更されます。
実は「ランク制度」はTリーグのチーム規定と関係する
今回Tリーグで導入された「ランク制度」は、実はTリーグの出場チームにおける様々な条件と密接に関わっているんです!
こちらも詳しく見ていきます。
選手構成要件
①Sランク以上の選手が1名以上、AAAランクの選手が1名以上を含む
②リーグ戦の8チームマッチ以上にSランクの選手を出場させる
③リーグ戦4チームマッチ以上出場する選手が6名以上
※チームマッチ≒試合
この規定に加えて、「年間の登録選手枠はスポット参戦選手を含め最大12名まで」となっています。
「Sランク以上の選手が~」という部分に関しては、将来的にTリーグがSランク以上のランクを作る予定なのか、単純にミスったのか・・・
チームマッチ出場選手要件
①リーグ戦及びポストシーズンの全てのチームマッチに、Sランクの選手or AAAランクの選手を必ず1名以上出場させる
②1チームマッチにおいて、各Tリーグチームが出場させることができるAランク選手の人数は2名まで(2019-2020シーズンからは1名のみ)
③1チームマッチにおいて、各Tリーグチームは、日本国籍を有する選手を1名以上出場
させる
④Tリーグチームがポストシーズン(プレーオフ・ファイナル)に進出した場合、当該チームにおけるベストオーダーで臨む
※チームマッチ≒試合
あれ、条件クリアしてないチームが・・・
↑の出場予定選手のランク分け・選手構成要件・チームマッチ出場選手要件を見てみると・・・
実はまだ条件を全てクリア出来ていないチームがあるんです(;^ω^)
トップ名古屋
・選手が5人←選手構成要件③を満たさない可能性あり
※10/17の発表で条件クリア!!
日本ペイントマレッツ
・Sランク選手がいない←選手構成要件①②&チームマッチ出場選手要件①を満たしていない
・選手が4人←選手構成要件③を満たさない可能性あり
※10/17の発表で両条件クリア!!
選手構成要件③については、Tリーグ開幕時に6人揃っていなくとも、今シーズン中に6名揃えて4試合出せば良いと思われるので、トップ名古屋は選手5人で開幕戦に臨む可能性もあるのではと個人的に考えています。
これに関しては間違っていたらすみません(; ・`д・´)
→10/17追記:見事に外れました(笑)
他のチームは一応条件をクリアしていますが、卓球の場合はTリーグ期間中も国内外で大きな大会が行われますから、チームが勝つためには、特にAAAランク以上の選手層の厚さが重要になってくると思います。
また、日本ではまだまだ「外国人選手が日本を活動拠点にする」ための環境が整っているとは言いづらいですから、Sランク選手が外国人1人だったり、AAAランク以上に日本人選手がいないor少ないチームも不安要素アリと言っていいでしょう。
例えば、岡山リベッツとかね・・・
ともかく、Tリーグはもう開幕するんだから・・・
↑でトップ名古屋と日本ペイントがまだ選手の条件をクリアしていない問題を取り上げましたが、卓球に少しでも関わりのある人間として、私はTリーグの成功を祈ってます。
本来であれば、選手構成要件・チームマッチ出場選手要件を満たしていない場合、最大で3000万円の制裁金を科すことになっているんですが、ここらへんは情状酌量の余地みたいなものがあるようなので、開幕年である今年のTリーグに関しては本当にどうなるか読めません(;´∀`)
一応、SNSの情報などを見ると日本ペイントが海外選手の獲得発表を控えているっぽいですが、あと最低2人必要ですからねぇ・・・
→10/17追記: 馮天薇(シンガポール)&李皓晴(香港)の獲得が公表されましました!!
加えて、特に日本女子は伊藤美誠・ミキハウス勢の参加が発表されていないので、「世界No.1を目指す」日本のプロリーグとしては、今回は無理にしても次シーズン以降で獲得に動いてもらいたいですね。
・・・とまあ選手規定だけでも色々問題点があり、東京オリンピックくらいまでに開催すれば良かったんじゃないかという意見も出たりするんですが、もう始まるって決まっちゃったんですもん。
皆でTリーグを応援していきましょう!
最近ハマっているLili Ping Pong Channelの人気企画「むらじの部屋」でも、T.T彩たまの坂本監督も「みんないきなり成功を求めすぎ、無理!まずは時間もお金も先行投資しなきゃいけない。」と言っていますしね。
ある意味Tリーグは「ベンチャー企業」なので、(しないに越したことはないですが)失敗を恐れずにチャレンジしていくことも重要。
私も含めて「Tリーグが上手くいくか不安だ」という意見は多いですが、たとえ失敗したとしても、まず新しいことにチャレンジしたことを評価してあげて、私たち「卓球人」で少しでもTリーグ支えてあげる。
そんな気持ちも大切なんじゃないかと思う今日この頃。
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